真夜中のサイコパス
「おはよう、美澄。

学校に来れるようになって良かったね」


美澄の親友の朋子は、誰も話しかけようとしなかった美澄に近づき声をかけた。


事故の前までは周りの人までもを明るくさせた美澄が、暗く沈んだ顔をしてうつ向いていた。


朋子はそんな美澄を見て、痛々しくて、かわいそうだと感じていた。


「おはよう、朋子。

久しぶりの学校だけどよろしくね」


「もちろんだよ。

私と美澄は友達だもん。

ずっとずっと友達だもん」


朋子は明るい笑顔でそう言ったが、美澄はさみしげな顔をするだけで、いつものように笑わなかった。


朋子は美澄のそんな様子を見て、美澄のすべてが変わってしまったように感じていた。


美澄の顔にできた醜い火傷の跡のせいで……。
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