青薔薇の至愛
朱ちゃんが私の手首を掴んで勢いよく引っ張るから。
--ボフッと、柔らかな感覚に包まれる様にベッドの上に倒れてしまった。
すぐ隣には、大好きな朱ちゃんが目を瞑ってまた眠ろうとしている。
少しでも動けばキスしてしまいそうな距離に、朱ちゃんがいる。
顔が……朝から熱いよ。
しかもガッチリと、朱ちゃんに抱きしめられているから私の体は爆発寸前。
「あっ、あけちゃんあの」
「優……柔らか」
「……っ」
耳元でボソボソと喋らないでほしい。
寝起きのせいか、朱ちゃん声掠れてなんだか色気すごいし……。
「起きないと駄目なの」
「んー」
「また遅刻しちゃうかも」
「……最近さ、寝れねーんだわ俺」
「……どうして?まさかそのせいで最近余計に寝起きが悪いの?」
「おー……当たり。
さて問題、なんで俺は最近余計に起きれなくなったんでしょうか」
「えーっと、え~っと」
「チクタクチクタク」
「時間制限あるの!?」
「はーい、終了~そこまで」
「早いよ?!」
「答えは~」