コロナの影響 男子小学生バージョン
普通の女子だった。


でも、普通じゃつまらない。僕は話す時はぶすだったと話そうと心に決めた。




放課後。





「でさ、給食時間、隣の席になったあいつがマスク外しとるのをみてさ、どう思ったと思う?」


僕が話したのに対して友達が次々と予想を話しだす。


「めっちゃ可愛かった!」


「反対にめっちゃぶすだった!」


どっと笑いが起こる。


「正解は…めっちゃぶすだった‼︎」


友達の反応は上々だ。


予想のど真ん中を突っ走ってくれる。






しかし、その日以来、隣の席の女子は僕を避けるようになった。


もしかしてあの話、聞かれていた?


「あの……」


隣の女子の肩をトントンと叩くとくるっと振り向いて目を逸らされた。


「その、もしかして、放課後の話聞いていた?」


そう聞くと、びっくりしたように目を見開いてまた目を逸らした。


まさか聞かれていたなんて……
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