青春時代
そしてやっと引っ越しするアパートに着いた。


寒い…この家には、まだ暖房がない。食べものすらない…


コンビニに行く途中公園で空港に居たカップルの女性の方が居た。


ブランコに座り泣いていた。


おせっかいの私は、やっぱり声をかけてしまった。


『さっき泣いてたよね…私、遠藤美恵子よろしく』


『なぐさめは、いらないわ…私、本田麻子』


『東京で初めての友達になってくれない?』


『良いわよ…友達になってあげても』


なんだ偉そうに私は、怒りを抑えつつ連絡先を交換した。


私は、気になっていた事を麻子にぶつけた。


『さっきの彼は?』


『別れた。私が一方的に好きだったんだ…そぅ片思いってやつ』


『そぅ…すごぃ好きだったんだね。彼の事…私には、泣き崩れる位人を好きになった経験ないからなぁ~』


『私も初めは、美恵子と同じ考えだった。でも彼と付き合ってから考え方が変わったのかな…』


すこし間をあけて


『ごめん、初対面なのにこんな事聞いて』


『ううん。ありがとう…私は、こんな性格だし友達は、一人もいない。だから親身になって聞いてくれたのは、初めてだった。』


『こんな私で良かったら話聞くよ…』


そしてまた会う事を約束してコンビニに向かった。
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