李世先輩は私のことを知り尽くしている?
これから先も知っていきたい
こうして、私たちは三日後の夜に四人で集合することになった。


時間より早く集合場所に着くと、すでに李世先輩が待っていた。


相変わらずどんな服装でも着こなしてみせる李世先輩は、浴衣もそれはもう、バッチリと似合っていて。


ものすごーく、人目を引いていた。



「り、李世先輩」



周りを刺激しないよう、そっと声をかけると、先輩は私を見て、目を丸くする。




「陽茉ちゃん……かわいい。浴衣、すごく似合うね」

「そ、そうですか?」

「うん。それに、髪型もすごくキレイ。時間かかったでしょ?」


「実はこの髪型、つぼみちゃんにやってもらったんです」

「お、そうなんだ!手先が器用だなあ」




編み込みを駆使しつつ、大きめの髪飾りで留めるアップスタイル。


「ピンクの浴衣で、陽茉みたいなかわいい系には、絶対コレ!」という、つぼみちゃんの一押しだ。


つぼみちゃんはまだケガが完治しておらず、夏祭りに参加することはできなかったけど、こうやってヘアメイクを担当してくれたのだ。


ありがとう、つぼみちゃん。


おかげで、李世先輩にかわいいって褒めてもらえたよ。




「よう、陽茉!」

「あっ、和くん!」



今度は李世先輩の服装を褒めていると、和くんと彼女さんがやって来た。



「菊里先輩も、お久しぶりです」

「久しぶり。今日は誘ってくれてありがとう」

「いえ。人数が多い方が楽しいですし」


「お二人とも、今日はよろしくお願いしますっ」

「うん、こちらこそっ!」




和くんの彼女さんは写真で見たことがあるだけで、実際に会うのは初めてだった。

背が高いから、ブルーの涼やかでクールが浴衣がとてもよく似合っている。




「それじゃ、さっそく行きますか!」

「だね!」
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