時間切れ

熊野家と〜ちゃ〜く!

今日と明日の2泊させていただく予定。
熊野家の前に車を停めると、隣の悟先生宅から

「陸にいちゃん! いらっしゃい!待ってたんだよ! ゲームしよ!」

「おう〜!翔太くん!大きくなったなぁ〜」

「わぁ、本当だ!お兄ちゃんになってる〜」

「翔太! また遊びに来たよ!
今度は、爺ちゃんと、父さんと母さんで来たよ!」

「こんにちは! 熊野 翔太です!」

「こんにちは!」

「翔太くん! みなさんの荷物運ぶの手伝ってくれる?」と玄関にいた弘美が叫んだ。

「うん。わかった!じゃあオレは、陸にいちゃんの持ってあげるかな?」

「じゃあ翔太くんお願いします。コレだよ〜。」 
スーツケースを渡した陸、
スーツケースを転がしながら、太郎さんの家へ向かう翔太。

階段も何とか頑張っている。
みんな目を細めて、頑張っている翔太くんを眺めていた。

陸が駆け寄り、「翔太くん、階段だけ手伝う?」

「うん。陸にいちゃんゴメンね。重いからオレだと、ダメだったわ〜」

「翔太くんのおかげで、助かるよ!
中に置いたら前にサッカーした公園に行く?」

「うん! オレ、ボール持ってくるわ!」

そこへ、かおりさんと手を繋いだほのかちゃんが現れた。

「いや〜 みなさん!お久しぶりです。あ、一也さんのお父様ですか?
はじめまして、熊野 かおりです。
この子は、ほのかです。 
よろしくお願いします。」

「はじめまして、篠原 龍一です。
息子家族が、いつもお世話になりありがとうございます。」

「みなさん、ゴメンね!今、急患が入って太郎と、悟さんが診察してるから、申し訳ないけど私診療所に戻らなきゃなの〜
かおりちゃん、あとお願いしても良い?」

「ハイ! 大丈夫です! アレ?翔太?」

「さっき、陸とサッカーしに公園へ行きましたよ」

「ああ〜また 陸くんに迷惑かけちゃうなぁ〜
お部屋は、一也さんと典子さんはここで…
陸くんと、龍一さんはこちらでと言われました。
今、お茶淹れますね!」

「かおりさん、私も手伝います!」


「一也、町の診療所はここだけなのか?」

「うん。太郎さんが、小さな頃は無医村だったらしいよ。」

「ふ〜ん そうなんだなぁ〜」

お茶を飲みながら、話しをしていると、ゼェゼェと陸と翔太くんが戻ってきた。

「チビっ子の体力は、半端ないわ〜」

「お母さん、陸にいちゃんにサッカー教えてもらったんだわ!」

「そうなの〜、ありがとう、陸くん!
陸くん運転免許取ったんだってね〜良かったね! 北海道の運転はどう?」

「さっきも、知らない間にスピード出ててビックリしました〜。 

真っ直ぐな道しかまだ運転してないので、
練習にはならないかなぁ〜ハハハ!」

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