時間切れ

「おじさんの仕事は何なの?」

「弁護士なんだ〜」

「裁判の時にいるんだよね〜」

「うん。裁判の時にもいるよ」

「ふ〜ん。おじさんも陸にいちゃんみたくたくさん勉強した?」

「うん。したよ!」

「俺も、たくさん勉強したらお医者さんになれるかなぁ?」

「なれるよ! 絶対になる!と思って努力したらなれるよ!」

「オレも、ウチのお父さんとか太郎爺ちゃんみたいに、カッコイイお医者さんになりたいんだわ〜」

「太郎爺ちゃんもお父さんも、町の人たちの病気や怪我を治してあげてるもんね。
優しいし、カッコイイお医者さんだよね!」

「うん。オレもたくさんの人を治してあげる人になりたいんだ〜」

なんだか、翔太くんの目がキラキラとし凛とした表情になった。

典子は、翔太くんお医者さんを目指して頑張れ〜と 心の中からエールを送った。

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