時間切れ

一也が、翌日出勤し朝礼の時間。

一也は休みをもらったお礼をした。

すると、弁護士の山田先生から

「一也先生、典子さんの骨髄移植の事なんですが、昨日、事務所の全員で話しをしまして私たちも血液検査を受けます!」

「え? みなさん全員?」

「一也、典子さんのドナー適合者がこの中にいるかもしれないと、みんなが言ってくれたんだよ」

「ありがとうございます! 
陸とおじさんの検査の結果がまだですが、藁にも縋る思いなのでそうしてもらえると助かります!
どうぞ宜しくお願いします!」

一也は、深くお辞儀をした。

「じゃあ、病院にも連絡して採血の日とか決まったらまた連絡します。
みなさん!ありがとうございます!」

龍一も深くお辞儀した。


仕事帰りに、典子の病室に寄った一也から事務所のみんなさんが血液検査を受けてくれる話しを聞いた典子は、涙を流しながら
「ありがとうございます…あり…が…と…」

と、目頭を押さえて感謝していた。

事務所のみんなさんは、
翌日の午前と午後に分かれて採血し、ほとんどの人がドナー登録もした。

採血した中には、龍一もいた…

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