淡雪、とう
 一人の少年がいた。名はとう、それは淡雪に酔って死んだ若き僧安千萎廻の話。千萎廻はたにしを飼っていてー、いずれ世界中に飛ばしてみたいなと息吹いた。
 年端何と十歳、一歳で出家をした男だ。称号は千萎廻、色白で淡雪ヲとも呼ばれた。思うんだ。
 とうは今は無き千萎廻を思った。とうは美男で、妬いた千萎廻は死んだ。とう、恋をしました。
 千萎廻は悔しゅう御座います。寂しくも泣いた。とうはたにしを手の中でこねくって遊んだ。
 あれは寒い冬、雪は一メートルは積もって景色を泣かせる程美しくした。そのガラスは容易にも人の物にはならない様に祈祷されていた様に思えた。
 砕け散り、更に因果を招く物よ。千萎廻は哀しげにそんな事を言って冬笑いと致すう、そう言った。とうは余り僧安には来なかった。
 でも軋轢を時に掛けに来ては酷い事を言った。千萎廻にばかり言った。たにしが気に食わなかったそうだ。千萎廻には実は秘密があった。
 ミタマがたにしで、淡雪と言う名前の白いたにしである事だ。結構美しいでしょうでは無く、何と五メートルあったたにしで邪魔だったとされ、迫害され死に、ミタマ化されて仕舞った変わり種が千萎廻なのだ。
 参った、参りましたよ。刹那そうに、儚い私です、その話口が面白く愛された男であった。寒いですう。ね、ねね。たにし心に沁みますね、そりゃあんたにしか分からんわ。そんな日々が続き、雪はいずれ止んだ。とうは走っていた。
 千萎廻が死んだと知らせを聞いた。何故、何故死んだたにし!何と、たにしを全部田んぼに放ってあったそうだ。
 何があった淡雪ヲ!顔には紅が刺してあったそうだ。五メートルあって無敵だったんじゃ無いのか!
 迫害は今生でもだったとでも言うのか千萎廻!!もう誰も答えなかった。あの雪景色の最中、死にたいと言った千萎廻、今年で十五歳になるから、死にたかったそうだ。
 したためであった文には、とうと愛し合ったから死ぬと記してあった。大泣きしたとうは、俺は死なないからな!
 そう言って、たにしを心底恨んだ。泣いた。僧安もみな泣いていた。愛し合った事等無い事位知っていた。もう戻れない、淡雪は、とうに恋をしました。
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