カラフル☆デイズ

ちょっと凄いから鏡見てみろよ、と無神経にもセイ兄はゲラゲラと笑う。


赤く泣き腫らした目や、布団にもぐりこんでいた所為でぐしゃぐしゃになっている髪型を笑っているのだろうけど――。


「酷いよ!誰の所為だと思ってんの!?」


暗にセイ兄とあさ兄の所為だと、苛立ちを滲ませながらセイ兄を睨む。


「さぁ?誰の所為でもないんじゃねーの?」


「へ……?」


セイ兄たちの所為だと言いたいのに、誰の所為でもない――そう言うセイ兄の口調は、言い逃れしようとしている訳でもなくて、ましてや、とぼけている訳でもない。


それどころか、セイ兄のことだか自分たちのことは棚に置き、さっきのことに関しては俺たちに隠し事してたんだからお前の自業自得だろ、くらい言ってくるかと思ったのに。


「……どうして?」



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