カラフル☆デイズ
Days -Ⅶ-【誠実☆ホワイト】

別の未来



覚束(おぼつか)ない足取りで自分の部屋へと向かう。


その手前で、セイ兄のことが気になってセイ兄の部屋をノックをしてみると、すぐにドアが開いた。


「……朝陽に、全部聞いたのか?」


「うん……」


「そっか。その割りに、泣いてないんだな」


セイ兄は、私がもっと取り乱して号泣すると思っていたらしい。


あさ兄から聞いた過去の話に、強いショックを受けてはいるけれど……。


「なんか、頭の中はぐちゃぐちゃなのに、気持ちが追いついてこなくて……」



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