カラフル☆デイズ

「だから、今朝、セイ兄たちと顔を合わせづらくて、早くに家を出たの……。ごめんなさい」


「……今日、学校でまひるに言われた時、最初は何のことを言ってるのか判らなかったけど、後になって、もしかしたら、って思った」


セイ兄が、だけど、そうじゃなければ良いと思ってたんだけど……と呟く。


重力が増した様な空間の中で、私はペットボトルをギュッと握りしめると、短く息を吸った。


「お父さんやあさ兄、それからセイ兄からも、お母さんを奪ったのは、私なんだよね……」


もう一度、本当にごめんなさいと口にして、懺悔(ざんげ)する様に俯く。


心からごめんなさいの気持ちを込めて謝った私に、なぜかセイ兄が苛立った様にペットボトルを握りしめた。



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