カラフル☆デイズ

「うちに何の用だよ?」


「……話したいことがあるんだ」


セイ兄と深月先輩が、お互いを見つめ合ったまま会話を交わす。


緊張に満ちた空気を破ったのは、あさ兄の「入ってもらいなさい」という落ち着き払った声だった。


深月先輩をリビングに通した後、私が人数分の紅茶を淹れて戻ると、ソファの上にはあさ兄、その側にはラグに直接腰を下ろしているセイ兄。


そんなあさ兄たちの対角線上に、深月先輩が座っている。


どこに座ろうか迷い、セイ兄の隣に片膝を付いた途端、セイ兄がまひるは部屋に行ってろと指示してきた。


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