不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ
恋人未満は、終わりです
主任の業務は、高木さんと山崎さんにも振り分けられているが、山崎さんは、手際がいいのだろう。

毎回、就業終了のチャイムと共に、席を立ち「お先に」と出ていく。

高木さんは、山崎さんを恨めしそうに見つめたが、山崎さんは、高木さんの視線に目もくれずに愛する家族のもとへ帰っていく。

「あの人、週末だと手伝ってくれないんだよな」

ぼやく高木さんは、今日は残業確定らしい。

優香はこれ幸いと、今日、ご飯行こうと誘ってきたので、主任に教えてもらったお店[コンフォルト]へ向かった。

もしかしたら、主任に会えるかもという下心で、このお店へと優香を誘ったのは内緒。

「ねぇ、斗真のバカ、どう思う?」

「どう思うと言われても、いい人だよね」

「そうだよね…あいつ社内では、ちょっと頼りないけど、人当たりいいし、年上だけど可愛い感じでしょ」

「そうだね」

「でもさ、私に関わるとおバカになるっていうか、香恋も見てるけど、あんな感じ。それが可愛いって思う私って、どうなの?」

「…まぁ、ほら、斗真さん、いろいろ天然なんだろうね。優香は、しっかりもののお姉さんタイプだから、一緒にいると安心するんじゃないのかなぁ…」
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