不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ
始まりはお持ち帰りから

私の勤める会社は、三和電子という中堅どこで、何社もある大手企業から仕事を請け負い、小さな電子部品を下請け会社に仕事を振り分けて依頼し、納品された品を検査して組み立て、大手企業へと納品する品を製造する工場と製品を管理する別館、そして三和電子の事務所が本館にあり、その経理課に所属し、主に補佐役として働いている。

月末締めが迫ると、納期と月の売り上げ目標に到達する為、どこもかしこの部署も忙しくしている。

その上に、棚卸しもあるのだ。

そして、今月は今年度予算の初めての月次締めなので、社内はピリピリぐわいが半端ない。

特に、経理課は、通常の経理作業、決算書に伝票作成やら、売掛、買掛金の管理、その他きりがないくらい作業がある。それなのに、うちの課長には、月の売り上げ目標を達成するまで、システム画面を睨み、計上の動きを確認し、各部署と常に連絡をとりあい、目標達成に向けて喝を入れる別の仕事を持っている。

課長は、経理課の仕事ではないと文句を言いつつやってのけてしまうから、上からの信頼も厚く、任せられるのだろう。例え、言葉づかいが悪くてもだ。

普段から言葉は乱暴だが、月次締日が近づくと、鬼の形相に加えて口も、更に悪くなる。
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