ずっとあなたが好きでした。
もしかして、あんなつまらない返信をしたから?
それとも、返信が遅れたせい?



仕事が終わっても、愛美さんからのLINEはなく、僕はあれこれ考えながら、家路についた。
その間も、何度もLINEをのぞいては落胆を繰り返した。



もっと、大袈裟に喜んだ返信をするべきだったか。
実際、僕は嬉しかった…はずだ。
正直言って、とにかくビックリしたというのが一番だったけど、半ば諦めていただけに、嬉しかった。
そうだ、それは間違いない。



だけど、驚きが大きかったから…
いや、そもそも、僕は感情表現がうまくないから、あんな文しか打てなかったんだ。



どうしよう?
今からでも何か打つか?
でも、なんて?
返事を催促するみたいで、却って嫌がられるだろうか?



(あぁ、どうすりゃ良いんだ。)



考えれば考える程、気持ちは混乱し迷路に迷い込んでしまう。
気もそぞろに僕は夕飯の買い物を済ませ、どうにか家にたどり着いた。
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