ずっとあなたが好きでした。
そう、甘いものは別腹だっていつも言ってた。
だから、ケーキも頑張って食べよう。



コーヒーとココアを作り、私はそれをテーブルに運んだ。
私の席には、真っ赤な苺の乗った大きなケーキが置かれていた。



「あれ?お母さんたちはケーキ食べないの?」

「私達はおばあちゃんの家で食べて来たから。」

「そっか…それで、おばあちゃんは元気だった?」

ごく他愛無い会話が続く。
私、けっこう役者だね。
心の中はズタズタなのに、こんなになんともないふりが出来るなんて。



結局、けっこう長い間、私は居間にいた。
お母さん達が、私の異変に気付いた様子はない。



「じゃあ、おやすみ。」



自分の部屋に戻り、扉を閉めた途端、また心が酷く重たくなった。



(元気出さなきゃ!)



部屋の明かりを点け、テレビも付けた。
良く見るお笑い芸人が、なにかしていたけれど、全く記憶に留まらない。



(あ、そうだ。)



スマホの電源を入れた。
LINEにもいくつかの受信があって…



「あっ!」



そこに、潤からのLINEがあった。



(そうだ!今日、潤とLINE交換したんだ!)



慌てて、潤のLINEを開く。



『潤がメッセージの送信を取り消しました。』



(どうして?
なぜ、メッセージを消したの?)



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