ずっとあなたが好きでした。
何度もやりとりをした。
まるで、昔に戻ったみたいな気分だった。
気を遣うこともなく、自然体で接することが出来た。



今日のことを聞いてみたら、彼氏に用事が出来て、映画が終わったら早々に出て、ランチも食べずに帰ったらしい。



『だから、いなかったんだな。』

『探してくれたの?』

『うん、まぁな。』



そんなことなら、翔子も誘って一緒にランチに行けば良かったか…
もしそうしていたら、愛美さんはどうしただろう?
いや、どうもこうもない。
僕と翔子は、幼馴染でしかないんだから。



『潤、今、どこに住んでるの?』

『光ヶ丘だけど。』

『へぇ、良いとこに住んでるんだね。
一人暮らし?』

『うん、そうだよ。
同じマンションに姉さんがいて、実家もすぐ近くなんだ。』

『そうなんだ。咲子さんやおじさんやおばさんも元気?』

『うん、元気だよ。
良かったら、遊びにおいでよ。』



(どうしたんだろう?)



急に返信が途切れた。
ふと、時計を見たら、もう0時をまわっていた。
もしかしたら、翔子は寝落ちしたのかもしれない。
翔子は昔から、早寝早起きだったから。



そんなことを思ったら、僕もなんだかやたらと眠くなってきた。
スマホを握りしめたまま、僕は眠りに落ちていた。




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