穂先輩が甘々すぎる。



そして、しばらくして停車した駅で、ここで降りるよ。と言われて降りた駅は、穂先輩が朝いつも乗ってくる駅だった。


穂先輩の最寄駅、初めて降りる。


この辺は都会で、私の住む方面より人が多いし高いビルやマンションがたくさんあって圧倒された。


建物を見上げつづけていると、首を痛めそう…!


私は、穂先輩の少し後ろをちょこちょことついていった。



「わぁ、カフェ…?」


「そ。」



そして、連れてきてもらったのは個人経営のこぢんまりとしたカフェ。


入り口のキャンバス風のチョーク書きのPOPがすでに、お洒落なお店なんだと想像させた。


穂先輩がカフェの扉を引いて、中に入ると店内は白壁で木目調の床板の温もりが感じられる、落ち着いた雰囲気のお店だった。


わあ、おしゃれだあ。


こんなところに来たの初めて…。


私は店内をキョロキョロと見回して、目を輝かせた。


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