穂先輩が甘々すぎる。
「ふっ…何そんな驚いてんだよ。ほたる、こっち座ろ。」
「あっ…は、はい!」
空いた口が塞がらないでいると、穂先輩が私に手招きをした。
私は穂先輩に着いて行き、窓際の4人がけのソファ席へ腰掛ける。
ふかふかのソファ席には、真っ赤なクッションも置いてあって、高級感が溢れている。
「すごいおしゃれ…。」
初めてのふかふかなお尻の感触に感激しながら、私はおしゃれな店内を見回した。
おのぼりさんの気分だ。
「まあな。そう、ここのいちごのショートケーキがうまくて人気なんだ。ほたるに食べてみてほしくてさ。」
「ケーキ…!」
「うん。これなんだけど。」
穂先輩が指したメニューを見せてもらって、私はさらに目を輝かせた。
本当だ、美味しそう…!
メニューに釘付けになっていると、先程出迎えてくれた女性店員さんがこちらへ寄ってきた。