腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】

「明日、15時に帝国パークハイアット2101にチェックインしてる。プールとか、ごはんとか。それだけでも、一緒に過ごさない?」

 私はただ黙って聞いていた。

「でも、あげはが僕と過ごしたくないっていうなら、来ないでいい。だからね約束。少しでもいいから……一緒に過ごしたいって思ったらおいで」

 先生はそれでいいの?
 なんだか視界がぼやける。

 泣くわけにいかない、と私は唇をかみしめた。
 須藤先生は、

「僕は、あげはが嫌というなら、あげはの処女は絶対に奪わないから」

 ただ、言い聞かせるように、そう言った。


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