腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 彼女の白い肌は吸い付くように気持ちよくて、おいしくて、甘くて、
 僕は彼女を責める手を、唇を、止めなかった。

 ふと見ると、彼女は、ぐっと唇を噛みしめている。
 その唇にはうっすら血さえ滲んでいた。

 僕はその唇に指を入れる。


「あげは、唇かみしめないで」

「だ、だめっ! だって、ヘンで……声っ!」

「いいから、変なんかじゃない。声を聞かせて、あげは?」

「やっ……恥ずかしいから」

「まだ恥ずかしい事なんてしてない。これからもっと恥ずかしい思いをするんだから」


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