腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】

「じゃあ……それ戻して」
「うーん、そういうのは無理かなぁ。あげはのことが好きだから」
「でででででも、そういうことしないで、くっついてるだけはダメなの?」

―――あげは?

「何バカなこと言ってるの?」

 僕は思わず言っていた。

「あげはを前にして抱かないなんて無理だよ」

 あげはが言葉に詰まる。
 もう逃がす気なんてないんだよ。どうやってもあげはにこちらだけを向かせておくから。今日みたいに他の方なんて、絶対に見ないように。


「言ったよね? 僕はあげはを前にしたらいつだってあげはとそういうことして、あげはに僕の全部知ってほしくなっちゃうんだ」

 もう一度口づけると、彼女の表情は少し和らいだ。

「僕のそう言うところも含めて、あげはも僕のこともっと好きになってほしい」
「もう充分好きですけど」
「まだ足りない」

 ちゅ、ちゅ、と軽い口づけを繰り返す。そのうちに深いキスになって、あげはの全部を奪うように口内を舐めとった。

「だからあげは、もっと僕に溺れて」

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