DIYで魔法世界を再建!
第三十四章 習慣化したDIY
「へぇー・・・
 神話が学校の授業の一環なんて、私の生きていた世界では見られなかったな・・・」

「・・・逆に、ユキ姉さんが生きていた世界がどんな世界だったのか、だんだん知りたくなって
 きた。姉さんの『ディーアイワイ』も、姉さんが生きていた世界の学校では必須の授業だった
 の?」

「必須・・・程ではなかったよ、授業にあった程度。私の場合は趣味で幾つも物を作ったり修理
 していたからね。」

「趣味のレベルで集落作り上げちゃうんですからね・・・やっぱりユキ姉さんはすごいです。」

ヌエちゃんが最近、私を『姉さん』と呼ぶ。ヌエちゃんは元々一人っ子で、兄弟や姉妹に憧れていたんだとか。ただ、私が生前3人の姉だった話を皆にしたら、何故か全員が納得してしまった。
シーズさんなんて、飲んでいた紅茶を吹き出しながら咳き込む始末。ちなみにシーズさんの飲んでいた紅茶は、シーズさんが独自にブレンドした物。
生前はコーヒー派だった私でも、結構美味しいと感じる。シーズさんは元々甘党だったらしく、無意識に作った紅茶が甘くなってしまったんだとか。
私は食べ物に好悪がない。だから林に原生しているキノコでも木の実でも、何でも口にできた。それもそれでちょっと問題なのかもしれないけど・・・。
林に原生しているキノコや木の実の名前も、もう殆ど覚えてしまった。最近ではブローチを家に忘れても、収穫した物が食べられるのかが瞬時に分かる。
だから、ブローチを住民に貸し出す事も増えてきた。今でのブローチの役目は大いにある。私だけではなく、皆が必要としているんだから、ブローチもさぞかし嬉しいだろう。
< 118 / 223 >

この作品をシェア

pagetop