DIYで魔法世界を再建!
・・・だが、今はそれを考える時ではない。まず生活基準を整えて、その後からこの世界の事を調べても遅くはない。
まず、辺りにある物を片っ端から拾い集める。石も木の枝も、普段なら気にも留めない物にも目を向ける。そして、一通り集め終わってからブローチで確認する。
ただ、何の変哲もない石や木の枝は、目視でもすぐに分かる。一通り全ての収集品を確認すると、すんなりと個別の情報が頭に入ってくるのだ。
やっぱり、木によっては燃えやすい材質の物があったり、石によっては削りやすい材質の物があったり。そこら辺は覚えておいて損はない。
一度、小学校の遠足で、本土の歴史博物館に行った事がある。そこで、『火打ち石』という道具が展示されていた。
確か・・・火打ち石を擦り合わせる事によって発生した火種を、燃えやすい木材や落ち葉に着火されると火がつく。
アウトドア用品の中にも、ナイフで擦るだけで火種を発生させられる道具もある。摩擦を使って火を起こす手段もあるけど、効率が悪そうだからやめておく。
幸い、着火に適した石が手に入った。たまたま落ちていた石だったけど、よくよく調べるとそれが発火作用がある事が分かったのだ。その石の名は、『チャカ』
そして、散策の途中に『金属の棒』も見つけた。手のひらサイズで、明らかに『人工物』に見えたけど、まぁ無いよりはマシという事で、ありがたく貰う事にした。
また、最近この辺りでは雨が降っていなかったからなのか、拾った木の枝はそれほど湿気を吸っていない。つまり着火にはもってこいだったのだ。
試しにそのチャカや色々な道具を使って、自分で火を起こしてみる事に。
本当は夕方頃に火をつけるのがベストだとは思うけど、初めての作業だから、ある程度どんな感じなのかを把握しておきたい。
火の起こし方は、記憶の片隅を引っ掻き回しながら、とにかくやってみる。
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