DIYで魔法世界を再建!
第十三章 何事もコツコツと
初めての襲撃が起こってから、幾日が経過した頃。どうにか教会周辺の整備にまで漕ぎ着けた。正直、林での材料探索の合間にもできるくらい、単純な作業ばかりだ。
やる事は大体、『掃除』か『草むしり』くらいしかない。時々教会の外壁を点検したり、汚れている箇所はしっかり磨いている。
草むしり中にも、使える野草や約束が時々採れる時もあるし、掃除で回収された枯れ草なども、火を起こす為の燃料になる。
精霊さんや動物達は、私の働きを相当喜んでいる様子だけど、ぶっちゃけ本人の私はそこまで真剣ではない。むしろ楽しんでいる。
こんな意識の格差があってもいいのか、若干不安にはなるけど、まぁ嫌々やるよりはマシ理論で。

「・・・それにしても
 本当、このブローチって重宝するなー」

「あら? 何それ?」

「あぁ、これは私を此処に転生させてくれた『神様』がくれた物だよ。」

「え?? それって本当??
 まぁ・・・貴女は嘘をつくような性格でもないんだけど・・・」
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