DIYで魔法世界を再建!
第二十三章 DIYに興味を示す神獣様
ヌエちゃんと散々語り合ったその夜、疲れ果ててしまったヌエちゃんは、月が登った直後には、すでに一瞬で爆睡してしまう。
ヌエちゃんが使うベッドはまだないから、私のベッドを貸してあげる事に。明日にでもベッドの骨組みだけでも作ってあげたい。
私はそこまで寝る場所に拘りはない、干し草を床に敷けば、簡易的な寝床になる。完全に野生動物みたいな発想ではあるけど、状況が状況なだけにしょうがない。
ヌエちゃんは散々遠慮していたけど、ベッドの上であれだけ穏やかな顔でぐっすり寝ている姿を見ると、今までの旅路がどれほど過酷だったのかが、安易に想像できてしまう。
私はまだ寝る気にはなれず、月の光を頼りに、『石斧』を『もう1つ』作成する。ベッドの素材を集める為の用意だ。
ベッドの骨組に使う木材は、丸太くらい大きくないと作れない。当然、そんな大きな素材が転がっているわけもなく、2人の力を合わせて、森の木を伐採しないといけない。
勿論、必要な分だけだ。必要以上に切りすぎると、後から苦しむのは私達だし、精霊さんや神獣さんにも申し訳ない。
ひとまず、地面に設計図を大雑把に書き込み、必須な木材をおおよそではあるけど決めておく。私の見立てでは、2・3本くらい木の幹が必要になりそうだ。
元々私には絵のセンスがない。でも設計図は軽々と描けてしまう。その差異が全く分からない、自分でも謎なのだ。
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