Sweet Love~極上に甘い恋~

個室での恐怖

翌日。

本日の講義が終わると、わたしは校門の方に足を向かわせた。

「よう」

すでにきていた二階堂くんがわたしの姿を見ると、手をあげた。

答えるように、わたしも手をあげてあいさつする。

こう言うやりとりって、何か恋人同士みたい…。

そう思いながら、
「待った?」

わたしは二階堂くんに声をかけた。

「いや、俺も今きたところだから」

そう答えた二階堂くんの顔は紅かった。

本当は10分前にはきてたんじゃないのって、ツッコミを入れたいくらい。

そう思っていたら、
「行くか?」

二階堂くんが言ったので、わたしは首を縦に振ってうなずいた。
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