OLユンファ。闇の左手。
饗宴
あたしはユンファ。

白いブラウスに紺のタイトスカート姿。

焼き肉を食べに行く。

あたしは白米を平らげ、焼き肉とキャベツを鉄板で焼くともりもりと食べるのだった。

焼肉屋には人手が多い。
庶民たち、サラリーマン。
そんな彼ら彼女らのごく当たり前の日常がもつ良さを感じる。

焼き肉を食べるのはいわば饗宴だ。
その饗宴の末席に座っているから、あたしはあたしでいられるのだと思う。

夢で国歌が鳴り響く。上代を思わせる歌はあたしを安堵させた。

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