幼恋。

クリスマス会





【おりはside】



「メリークリスマス!!」






旬佑先輩の掛け声とともにクラッカーが鳴り響く。


今日は待ちに待ったクリスマスパーティーの日。


結局開催場所は広いからと私達の家になったけど、自分ちに友達を呼ぶ日が来るなんて思ってもみなかったから嬉しい。






「プレゼント交換しようか」



「俺、おりはちゃんのがいいな〜」






旬佑先輩の仕切りとともに、裕太くんはそう言って口をとがらせるけど、椛から頭を叩かれていた。



曲に合わせてプレゼントを回して、曲の止まったところで持っていたのが自分のになるというルール。






「誰のになるかなぁ」



「誰のがいい?」






プレゼントを回しながら、架子ちゃんとそう話す。


誰の、かぁ…。


誰でも嬉しいけど…。






「椛はどんなプレゼント選ぶのか興味あるなぁ」



「ふぅん、木下くんの来るといいね?」



「まぁ誰でも嬉しいよ!」






ただ普段つんつんしてる椛がなにかプレゼントとか想像できなくてそれは楽しみではある。


誕プレとかも叶ちゃんは色々考えてくれるけど、椛は私が欲しいって言ったものしかくれた事ないから


椛自身が考えたプレゼントに当たったらちょっと…嬉しいかも。



なんて考えていると






「ストーップ!」






と、掛け声が響いてきて手元にあるプレゼントをみた。






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