幼恋。




【架子side】



おりはと話しているところを呼び出された私は悪魔…曰く木下椛とさっきまでいた屋上にやってきている。






「お前はどう思う?」



「何が?」



「谷の事だよ」



「ああ…」






屋上に着くなり木下くんはそう話を切り出した。



実は木下くんと2人きりで話すのは二回目なんだよね。


一回目はおりはと友達になったすぐに呼び出されて少し話したけど、最終的に『おりはのこと頼むぞ』って謎に頼まれたんだよね。



私の推測だと、木下くんはかなりおりはに過保護な気がする。






「悪い人じゃないけど、行動力には欠けるなと思うよ」



「どういう事だよ」



「だって、おりはに好きになってもらう立場なのに連絡しないしデートもしないし話しかけることも無いから」






私の言葉に木下くんはため息をひとつ着いた。






「もうあいつとおりはをどうやってでも別れさせる」



「え!?」






木下くんはそう言ってなにやらスマホをいじり始めるけど聞き捨てならない。



どうしてそんな強引なことするの?


王子…叶くんからも木下くんがおりはに告白してきた人を虐めたから同級生から話しかけられなくなったとか


友達が出来そうになっても邪魔してきたりでほとんど出来たことないって聞いたけど


本当にこの木下くんがこうやっておりはの妨害してきたの??



でも私はおりはを任されたよね、謎に。






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