どうしているの?ねぇ、先輩…



「美香、決まったー?」

「う、んん」

「え、どっち?」

「オムライスにする」

「よし、じゃあ行こー」


空いている席を探すため、めぐちゃんと一緒に学食の奥に進んでいく。

3年生も、2年生も1年生も……みんながごちゃ混ぜに座る、学食。


いるの、かな。

この中に、瞬先輩、いるのかな……


「私席取っとく。オムライスんとこ混んでるから行ってていいよー」

「うん、ありがとう」


めぐちゃんと分かれて、生徒たちが並ぶオムライスの場所へ向かって行く。

その間だって、私の心臓はドキドキを止めてはくれない。


この心臓、会いたくて鳴っているのか。

それとも会いたくなくて鳴っているのか。

もう、複雑すぎてわからない。


自分の気持ちが自分で分からないって、一体どうすればいいの……




「おー、七瀬」


「………」



え……


えーーーー……



オムライスやカレーのご飯ものコーナーの最後尾に、瞬先輩がいた。


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