どうしているの?ねぇ、先輩…




<美香side>



めぐちゃんたちとの飲み会から、数日後。


「……」


来てしまった。

3人に話を聞いてもらったものの、やっぱり胸の中のモヤモヤが消えなくて。

どうしても先輩のことばかりが頭を巡って、耐えきれず、仕事帰りに先輩のマンションまで来てしまった。



「……どうしよう」



マンションの前で、立ち尽くす。

また章くんの話をしたところで、同じことの繰り返しになる気がする。

だけどそれを誤魔化し続けたら、きっと私たちはあず先輩と瞬先輩みたいな結末になる。


どうすればいいのか、答えは全然出ないけど……



「とりあえず、遊びに来た感じで」


近くまで来たので寄ってみました。

仕事が早く終わったので来ちゃいました。


頭の中でいくつかのパターンを考えながら、マンションに入る。

先輩の部屋へ続く階段を、緊張しながら上がっていく。


部屋がある3階への、最後の一段を上り切ったとき……



え……。



見えたのは、今まさにチャイムを押そうとしている人影だった。



「あ…」



ほぼ同時に気付いた私たちは、きっとお互い同じことを思った。



“なんでいるの”



立っているのは、いちかさんだ……


< 511 / 550 >

この作品をシェア

pagetop