黒い花



「お昼、一人なんでしょ?
助けたお礼に僕の用事に付き合って欲しいんだ。」


……何を言われるかと思ったら。

「嫌だと、言ったら…?」

私らしくない返答になってしまったけど。
初日にしてこんな状況になるとは思っていなかったから、仕方ないと思いたい。

「ははっ!やっぱり面白いね。断られるの分かってたから、こうやって貸しを作ってみたんだ。」

分かってるんでしょ?と続けて、意地悪に笑う真城くん。

やはり王子様のように見せかけて、裏表が激しいタイプだ。

……はぁ。本当面倒だけど、真城くんの言う通り分かって助けを求めたのだ。

ここで抗ったらもっと厄介なことになりそうだし…仕方ない。平穏に1年過ごすためだ。


「……わかりました。今回ばかりは仕方ないです。」

渋々、彼に着いていくことにした。

───…後々、無理やりにでも断れば良かった。なんて思うのはもう遅かったことだけれど。


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