僕は君を追いかける。
5月になった。

「百合、俺のクラスに教育実習生の雨宮仁(アマミヤジン)っていう先生が来たんだけど。
陽君の、親戚だったりする?」

「え、今仁って言った?」 

「え、うん。」

ガチャ

「百合ー!」

ぎゅっ

「仁兄、うざい、痛い。やめて。」

「あ、ごめん、ごめん。」

「え?」

「君、誰?」

「仁兄、帰ってよ。彼氏だから、一緒に住んでるの。」

「おい、何俺の百合に手ぇ出してんだよ。」

「いや、私もともと、仁兄のものじゃないし。」

疲れる人、とりあえず陽に連絡

「もしもし、陽。仁兄を迎えに来てくれる?よろしく。」

「雄飛君、陽のが仁兄迎えに来るって。」

「わかった。」

なんか拗ねてる?
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