【完結】一夜の過ちで身籠ったら、夫婦が始まってしまいました。
それから何日かして、麻美が家に遊びに来てくれた。麻美はわたしのために、ドリンクやゼリーなど食べられそうなものを持ってきてくれた。
「ありがとう、麻美……。助かる」
「そんなこといいのよ。気にしないで。 それより、体調どう?」
「うーん……。今日はいつもよりは、辛くないかな?」
多分麻美が来てくれたからだとも思う。そしてわしは、麻美が持ってきてくれたゼリーを冷蔵庫に入れた。
「そう?あまり無理しちゃダだからね?」
「うん、ありがとう……。麻美がいてくれて、本当に良かった」
実は言うと、すごく心細かった。一人になるといつも寂しくなって、辛くなって、そして泣きたくなるから。
だから誰かいてくれた方が、安心する。
「何かあったらさ、いつでも頼ってくれていいんだからね? わたしたち、親友なんだし」
麻美はそう言うと、にこやかな笑顔を向けてくれた。わたしはその笑顔を見るだけで安心してしまう。
麻美の存在は、すごく偉大だな。わたしにとっては、必要不可欠な存在。