極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です



 今日のことに戻る。

 今は朝。


 私はシングルベッドで隼理くんと一緒に寝ている。

 すぐ隣で隼理くんが寝ている。
 それは。
 ものすごくドキドキする。

 だけど。
 それと同時に。
 安心した気持ちにもなる。

 隼理くんのやさしさに包まれているみたいで。
 とても安心してほっとした気持ちになる。





 ……あっ。

 そういえば。

 今、何時だろう。


 そう思った私は。
 隼理くんを起こさないように。
 ゆっくりと少しだけ身体を起こす。

 そしてベッドの横の小さなテーブルに置いてあるスマホを手に取って時間を確認した。

 もう、こんな時間。

 そろそろ起き上がらなくては。



 今日は、来週の金曜日に行われるクリスマスライブに向けて。
 軽音楽部のバンドメンバーと打ち合わせがある。

 昼前には隼理くんの部屋を出ないと間に合わない。

 だから、そろそろ支度をしなくては。


 そう思った私は、ベッドから出ることに。

 隼理くんのことを起こさないように。
 そっと起き上がろうと。
 ゆっくりと身体を動かす。

 身体の向きはスマホを取ったときに隼理くんに背を向けた状態になったから。

 そのまま。
 そのまま、ゆっくりと前進。

 前進するときは。
 身体を小刻みにジグザグと動かしながら。

 そして隼理くんが目を覚ましていないかを確認もしながら。

 ゆっくりゆっくりと隼理くんから少しずつ離れていく。



 ベッドから出るまであと少し。

 って……。


 ……‼

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