この手はぜったい離さない。〜キミと一生分の愛を未来に繋げて〜


その直後、ぴかんと急に(まぶ)しくなる視界。


眼底(がんてい)まで(くら)ませる強い光にうっすら目を開けると、目の前に広がるのは白い天井。


ここはいつもの病室だった。


「あ、夕蘭(ゆら)さん起きられましたか?
夢にうなされていたので少し心配になって」


朝の食事をテーブルに置きながら、看護師さんが心配そうな顔をする。


「すいません……大丈夫です、」


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