スマホとゲームが手離せなくて。
ベッドに降ろされたが不明な点があるので、即座に起き上がる。
「どっどういう意味ですか!?」
「どこが?」
「へえ?一緒に暮らすって…?」
「そのままの意味だけど、何か変か?」

うん。
変だよ?
「私の元々の家はどうなるんでしょうか?」
「あそこは兄貴と篠崎さんが新居が決まるまでは住むらしいから、荷物は追い追いなっ!」

初耳だし、自分の耳を疑う。 
(聴力落ちちゃったかな?)

「挙式はいつでも良いが入籍は早くしような?
 いつ、子どもができても良いように。」
「幻聴?」

パコン。  
「な!なにするんですか!?」
軽く頭を叩かれ抗議をする。

「幻聴なわけないだろ?
 本当に、いい加減にしないと我慢の限界だと何度も言わせるな!!
 悪いが栞奈の気持ちは篠崎さんから聞いているから悪い話じゃないだろう?
 俺は栞奈が入社した時から好きだ。
 その時にはもう、お前は俺のものになったわけだよ。
 社長にも報告済みだから安心しろ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
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