白いジャージ ~先生と私~
直は、覚えていないかもしれない。
ある日、下校途中の直を見かけた。
重そうな荷物を抱える直を見て、荷物をバイクで持って帰ろうかと思い、
声をかけた。
直は・・
私の声に・・
背を向けた。
直のやわらかい心は、私のせいで傷ついているんだ。
そう思っても、
直に背を向けられた悲しみは・・・
ますます私の心を荒れさせた。
そんな私に
今
直は頼ってる。
姉らしいことを何もしてあげられなかった私に
直は、心を許し・・泣いている。
私を必要としてる。
たった一人のかわいい妹。
ごめんね・・
ごめんね・・
直をうらやましいと思っていたけど
直はちっとも幸せなんかじゃなかったね。
こんなお姉ちゃんがいたんだもんね・・
ごめんね。
長い間・・ごめんなさい。