白いジャージ ~先生と私~
どうしてこんなところにいたのか、と先生に聞かれた。

何かあったことはわかってる・・と先生は苦笑いした。


「覚悟はできてる。話しなさい。」


先生口調になられると、弱い。


私は、感情のまま泣き出したり、落ち込んだりしながら

先生と別れてからのコト・・


全部話した。




信号が赤になるたびに、

先生は私に触れた。



それは、私への『償い』のようだった。



頬に、


手に、

髪に、



先生の愛が伝わる。



家に着くと同時に、私は話し終えた。



先生は、私の頭を撫でながら言ってくれたんだ。



「俺の為に取っておいてくれて・・ありがと・・」




そして、先生は・・



優しく私を引き寄せてくれた。



私のおでこに先生のおでこをつけて


「愛してる・・」



先生は、


そっと


そっと



私の唇に



キスをした・・・・








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