白いジャージ ~先生と私~
それにしても、

学校で見る先生とは別人だった。



先生があんな顔するんだぁ


あんなエッチなこと言うんだぁ・・




運転する先生は、渋い表情でかっこいい。

赤信号になると、


ニヤっと笑い、私の胸を触る。


「でかいなぁ・・でも俺がもっとでかくしてやるぅ・・!!」

なんて言いながら。




家の前まで来て、

私は、部屋に忘れていた先生へのプレゼントを思い出した。



そ~っと家の鍵を開け、部屋へプレゼントを取りに行くと


隣の部屋から、ニヤニヤしながらお姉ちゃんが顔を出す。


「嬉しそうな顔して~~!!」


小声でそう言って、ドアを閉めた。




「先生・・これ、クリスマスプレゼント!実は、去年のクリスマスから部屋に眠ってたんだぁ。」


大きな袋を開けた先生は、


「おぉぉ!!!俺の好きなやつじゃん!」


嬉しそうに笑ってくれた先生。



私が先生を追いかけようと心に決めた日、あの日先生が着てた白いジャージ。

先生は気に入って、2日に1回くらい着てたんだ。


だんだんよれよれになってるそのジャージを

必死で探して・・

買ったんだ。



サイドに線の入った白いジャージは

一年の空白を経て、先生の腕に抱かれて 嬉しそうだった。


「サンキュ!!一生大事にする。」


先生は、窓から手を出して、私の頭をよしよししてくれて・・


「じゃ、また電話する。」


先生の車が見えなくなるまで


ずっと見送った。


曲がり角で、窓から手を出した先生は

私の心を

捕まえて 離さない。


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