白いジャージ ~先生と私~

先生が一人いるだけで、家の空気が変わってる。

沈んだみんなの気持ちも、少し上向きになる。



先生の笑い声を聞きながら、夜を過ごすなんて・・

信じられないね。


お父さんから借りたパジャマを着てる先生。

髪がぐしゃぐしゃになってて・・かわいい先生。



学校では見せた事のない顔。


「僕・・毎日来ますよ~!」

「おぉ?そうか?嬉しいな・・息子欲しかったんだよ!」

なんて話してるんだ。


「ねぇ、あんたあんまりこんなことしてると、バレたりしないの?」

冷静なお姉ちゃんの一言に、先生は急に真面目な顔になる。


「覚悟できてなきゃ、好きになんてならない。俺は・・自分はどうなってもいいと思ってる。バレて大変なことになっても、直だけは、卒業させたいって思ってる。」

内容も感動したけど・・・


先生



『直』・・・って言わなかった??


初めてだよ・・

名前で呼んでくれた・・!!!


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