白いジャージ ~先生と私~
夜中の2時ごろ、怖い夢を見て・・不安に襲われた。


トイレに行こうと部屋のドアを開けると、トイレから出てくる先生を見つけた。


先生は、パジャマのズボン半分ずらしながら、眠そうにあくびしてる。

かわいすぎる!!

先生!!大好き。



「あ・・・矢沢ぁ・・・どした?眠れない?」

先生の眠そうな声は、なんだか・・セクシー。


「ううん・・ちょっと怖い夢見ちゃって・・・」


先生は周りをきょろきょろと見回して、ぎゅっと抱きしめてくれたんだ。


床のきしむ音と、時計の秒針の音しか聞こえない家の中。


しずかに抱きしめてくれる先生の腕の中で

気持ちが落ち着いていくのがわかる・・


「せんせ・・だいすき・・」

「わかってる・・でも、俺も・・すき」


小声で話す私達の声。


「先生・・キスして・・」


「だ~め!お前の家ではそういうことはしないって決めてるの・・」


「え~~・・・いじわる・・・」



うつむく私のあごを先生は、上に上げた。


そっと


そっと


唇が触れ合った。



「今日だけだぞ・・特別な。おやすみ・・」



先生が同じ家にいるってこんな感覚なんだ・・


先生が一つ屋根の下にいることが


こんなにも

安らぎと 安心をくれるんだ。



先生がいなければ・・・このまままた泣いてしまっていたかもしれない。



この時、私は心から・・

『結婚したい』と思ったんだ。



今までは、好きだから・・一緒にいたいから結婚したいと漠然と思ってた。



でも、今は違う。


先生が・・必要なんだ。


私は先生と一緒にいなきゃ・・本当の自分じゃない。

先生も同じように思ってくれてるかな・・



本気で思ったんだよ。

先生の奥さんになりたい。


毎日、先生の『おやすみ』が聞きたい。

先生の寝顔を見ながら、眠りたい・・・って。







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