白いジャージ ~先生と私~
何度も言おうと思った。


だけど・・


失いたくなかった。


お前が俺から離れることが

今の俺にとってどれほどの恐怖か・・・わかる?



お前を傷つけるかもしれない。

悩ませるかもしれない。


だけど、隠し続けるわけにはいかない。


お前を心から愛しているからこそ・・

一生お前と生きて行きたいからこそ・・


言わなきゃいけない。




ずっと隠しててごめん・・


この愛は本物だ・・・


だから大丈夫・・・と自分に言い聞かせる。



「先生~~~~~!!!!!!」


ん???

あれ?


廊下の向こうから

俺に向かって走ってくる愛しい人。



そんなに走ると、止まれないぞ!!
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