白いジャージ ~先生と私~
「依子最近変だよね・・」

「うん・・」

私とゆかりはこんな会話を最近繰り返してた。



雨が降り続き、教室の中はじめじめとしてる。

ぞうきん臭い・・



席に座ったまま携帯を触っている依子に近づいた。


「依ちゃん最近元気ないね・・?」

「どうよ!!その後、龍と!!」

元気良くゆかりが依子の背中を叩いた。


顔を上げた依子は・・


目にいっぱい涙を溜めて・・


悲しい顔してた。


「ありがと・・大丈夫。私、これから変われるかな・・」

こんな顔した依ちゃん・・


初めて・・



先生のせいなのか


龍ちゃんのせいなのか


依ちゃんらしくない。



「龍のこと大事にしてよね~!!」

ゆかりが依ちゃんの肩に手を置き、もみもみしてる。



うん・・

うん・・



ただ頷く依子は 涙をこぼした。



そして、携帯の画面を私達に見せる。


そこには


龍からのメール・・


『俺がお前を変えてやる。信じてついてこい!!』



私とゆかりは

龍のキャラじゃない・・と顔を見合わせる。


複雑な胸の内を隠して、ゆかりは笑う。

「龍なら・・あんたを変えれるかもしんない・・」



窓の外は、夕方のように暗く

雨がどんどん激しくなっていた。

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