白いジャージ ~先生と私~

きょろきょろして、誰もいないのを確認して、


先生に

キスした。



「もっと激しいのー!」


甘える先生。


「ばか!誰かに見られたらやばいじゃん。」


先生は私の腕を引っ張り、階段の下の棚の横のスペースへ。


小さくかがまないと入れないその隙間で、丸くなりながら体育座りして、


先生の

激しいキス。



やきもち焼いたせいか、

いつもより、

情熱的なキスだった。


「続きは明日な。」


先生は、熱い目をしてた。

別れ際に、


「俺だけのもんだからなぁ」

と言ってくれた。




先生が見えなくなるまで、ずっと見てた。



肩越しに見えた自動販売機の明かりと、


あの ジーーって音。



思い出すとドキドキしてなかなか眠れなかった。
< 290 / 480 >

この作品をシェア

pagetop