白いジャージ ~先生と私~
ここで会えたこと大事に・・・


そうだね。


本当に・・



この高校に来ていなかったら、


会えなかった。



こんなに切なくて


嬉しくて


きゅんとする


この『好き』って気持ち


感じられなかったんだね・・



奇跡だよね。



出会いって。





ねぇ、おばあちゃん。



おばあちゃんとおじいちゃんの恋愛も、こんなにドキドキしたりしたのかな。

運命的な出会いだったのかな・・



もし、おばあちゃんがおじいちゃんに恋しなかったら・・





私は


いないんだ。



この世に生まれてきてないんだ・・




先生の相手は私じゃなかったんだ・・



お母さんもこの世にいない。



すごく不思議・・



自分の命ってずっとずっとつながってるんだ。


自分の存在する意味のようなものを感じる。



もし、江戸時代の自分の御先祖様が、

何かの戦で死んでしまっていたら・・


全く違う人間が今ここに生きてるんだ。



つながってる命。


たくさんの人の熱い想いや、心が

私の中に流れてるんだ・・



ねぇ、おばあちゃん。


こんなことを考えるようになったのはおばあちゃんのおかげなんだ。


おばあちゃんの人生が


私にとっては


考えられないほど 一生懸命で

辛くて 悲しいこともいっぱいで、



なのに、あんなに素敵な笑顔で

優しくて


いつも笑ってて・・・




おばあちゃんのその強さを私に下さい。


優しい人は


強い人だってわかったよ・・
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