白いジャージ ~先生と私~
寝不足の朝とは思えないすがすがしい気分で登校した。


あれから授業以外で一度も話しかけてくれなかった先生が

校門で声をかける。



大好きなジャージを来た先生の顔見るの久しぶり・・


やっぱり大好きだって思ってしまう。



「眠そうな顔してぇ・・・矢沢、体育委員だったよな?後で、教官室に日誌持ってきてくれ。」



「・・はい・・」


胸の奥がきゅんと苦しい。


まだこんなにも大好きなんだ。


先生の笑顔が、私にこんなにもパワーをくれるんだ。



先生に会いたくて、体育委員になってから半年。

日誌なんて書いたこともないし

提出したこともない。



好きでいるって決めたこと・・・神様に届いたのかな?



空にはまあるい雲が2つ浮かんでる。





1時間目の休み時間、高鳴る気持ちを抑えきれず、ダッシュで教官室へ向かった。


「新垣先生は、まだ授業だぞ?」


初めて話す体育の先生は、柔軟体操をしながら私に言った。



やっぱり・・・


こういう運命なんだ・・



「渡しておいてください・・・」


そう言って

教官室を飛び出した。
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