白いジャージ ~先生と私~

「中田の気持ちも燃え上がったってことは・・いいHだったってことだろ?」


「・・・うん。・・・昔を思い出した。離れてた時間がすぐに埋まったんだ・・」


先生は、タバコに火をつけようとして・・タバコを置いた。


「先生、タバコやめたの?」


私の質問に・・・ニコニコって笑ってくれた先生は・・


「お前と出会えたことを、何かの形にしたくてな。あれから、禁煙してるんだ。まだ、癖でタバコに手が伸びるけど・・」


お前と出会えたこと・・・形にしたくて・・・

先生の愛の深さと大きさに感動した。

私、そんな風に思ったことない。

先生と出会えたことで、私も何か変わらなきゃな。



「ちょっとぉ!!なおと新垣先生、私の存在忘れてない?何ラブラブなコト言ってんのよ!!!」


急に、真っ赤になって私の肩を叩くゆかり。


「あははは。ごめんごめん。だって・・俺らまだ付き合いたてで、ラブラブだもん、なぁ?」

先生は、私を見て、ニヤリと笑う。


私、何も言えず・・・

ただ・・ドキドキしてうつむくだけ。


「なおぉ・・・・かわいいね、直。なんか先生と直って不思議だね。教師と生徒の恋愛ってもっとドロドロしてて、泣いたり苦しんだりってイメージだったけど、全然違うね。安心したよ・・」

ゆかりの言う通りだった。

私も、こんな幸せな関係・・・夢の中でも想像してなかった・・ね。


「俺らも、いつどうなるかわかんねぇけど、今を楽しまないと。矢沢が、言ってくれたから・・今、一緒にいたいって。」


先生は、真っ赤になる私を見て楽しんでるかのように、私が恥ずかしくなる言葉をたくさんくれる。


それから、夕方まで3人で、コイバナしてたんだ。

先生の恋愛観・・・見えた気がした。

この人を好きになってよかったと・・心から思った。

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